テトラポットの政

ひとりごと、ことばの新陳代謝

冷静なアヒージョ

恋は私にとって大きすぎて、それに呑まれる

 

恋は一人でしていて、

恋愛は二人がいて成り立って

愛は何人でも構わない

 

どうしてあの人を好きか、

ことばで説明をしたところで、

一番感情に近い欲求は何も語ったことにはならなくて

 

ぐっちゃぐちゃに、自分のものにしたい

押さえ込んどくと飛び散ってしまいそうな衝動を

うけいれて、うけとめて、彼にもまた同じように

想ってほしいという、自我

 

失恋が苦しいのは、それが叶わないから

頭で考えたおとなしいものではなくて、

体がどこかで強く感じた欲求だったから

 

恋は、

汚くて

整っていなくて

一所懸命な

恥ずかしさの一方通行で

その感情を見てみない振りをして、

爆発する

 

爆発して飛び散って、

分散した破片を冷静に、ひとつずつ、拾い集める

 

ぐちゃぐちゃで見た目の汚い、

おいしいリゾットと、

熱を含んだ小エビの舞