テトラポットの政

ひとりごと、ことばの新陳代謝

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

終りのうた

満開のさくらが土手に咲いている 晴天のすこし肌寒い日 突然つよい風が吹く 目も開けられないくらいの北風。 目を開けると花びらが一面に舞っている それが土に触れる前にまた 浮かぶような風が、今度は南から、優しく吹く いくら風が吹いたって枝から花は奪…

土曜のチェロ

彼の奏でるチェロが一階から聴こえる それに重なる女性のヴァイオリン 音はぴったり寄り添っていて、 組木細工でつくられた精巧なテーブルのよう 曲の名前はわからない のびのびと育った花があふれる小さい庭に置かれた 気取らない椅子に座ったときに頬に当…

博士号を取るなら恋愛学がいい

好きなことを仕事にする、のと 好きな人と結婚するのと、 なにが違うんだろう 好き、なことは、まだ知らない何かがあって、 得体の知れない魅力があって、 本能がときめいて、 時間を忘れるような、そんなこころのうごき 理性で好きとか、得意だからとか、そ…