何かが終わって なにかが始まる朝 静かに、カーテンの向こうが明るくなっていって 眠りにつけないけれどつらくもなく 薄く目を開いてその光を見る その光の中で自分の指を見る ここにカラダがあって、 私を苦しめていたはずのものが はっきりと見えた それは…
部屋はグレーの光の中に居り タイヤが水を踏みはじく音と 風がカーテンレールを打つ音が流る しめった春のにおいがして 風邪薬が手を引くだるさに 大型車の荷の揺れる音が静けさを増す 色が判るほどの光ではないが 触れるほどの穏やかさがにおう 枕元の眼鏡…
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